競馬コラム「極ウマ日記」 | 極ウマ・プレミアム

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2019年6月17日の記事

[2019年6月17日19時11分更新]

函館よいとこ1度はおいで

 先週は函館に1週間出張。函館スプリントSは、カイザーメランジェが逃げ切りV。江田照騎手は7年ぶりの重賞制覇となりました。
僕は人生初の函館。プロ野球担当時代、札幌出張の経験はありますが、プライベートを通じても、函館は初めて。いや~いい街ですねえ。到着時の気温は16度。昼間は半袖でも大丈夫なくらい暖かく、寒い早朝でも、長袖シャツに薄手のパーカーで十分。ちょうど心地よい涼しさ。そして、食べ物が本当においしい。「あじさい」という有名店で食べた塩ラーメンは、ちょっとした衝撃でした。ラッキーピエロのハンバーガーも逸品。イカ、マグロ、ぼたんえび…。刺し身、海鮮丼。美味で安い。そりゃ、観光客来るわ(笑い)。
函館が温泉街というのを、初めて知りました。至る所に温泉がある感じ。普通の銭湯に温泉が湧いてる。しかも1軒1軒、泉質が違う。タクシーの運転手さん曰く「函館はね、どこ掘っても温泉が出るんですよ」。僕は3軒巡りましたが、価格は420~430円 ! 露天風呂につかると、疲れた体も癒やされます。
競馬の話に戻りましょう(笑い)。函館競馬場では、「メジロ牧場の歴史 白と緑の蹄跡」特別展示を開催中(7月21日まで)。数々の名馬を輩出した名門の歴史を振り返ることができます。JRA競馬博物館で実施されていた特別展を、内容を厳選して函館で実施。メジロアサマ、メジロティターン、メジロマックイーンによる父子3代天皇賞制覇。メジロライアン、メジロパーマー、メジロマックイーンによる宝塚記念3連覇など。貴重な写真、関係者の証言などを見ることができます。
先週日曜日、仕事の合間に足を運びました。巨大なメジロライアンのパネルが出迎えてくれました。「北野家と競馬」、「メジロ牧場の歴史」、「メジロ牧場のこだわり」など、詳細に記した展示物に思わず見入ります。創業者・北野豊吉(故人)は1904年(明治37)大阪生まれ、1923年(大正12)に上京、1933年(昭和8)、連れられて行った横浜競馬場で競馬と出会う…。冠名の「メジロ」は、東京・目白が由来などなど。すべてが興味深く、歴史の重みを感じます。
通路の両側に多くの展示物があり、天皇賞の優勝レイに優勝盾、メジロラモーヌの三冠記念トロフィー…。あらゆるものが見応えがある。大勢の人が立ち止まり、「メジロマックイーンや!」「メジロティターンだ…」。ある男性はうれしそうに、またある女性は懐かしそうに、声を上げていました。
「俺はダービーよりも天皇賞を勝ちたい。古い人間だから、ダービーの内閣総理大臣賞よりも、天皇盾の方が欲ししいんだ」。北野豊吉の言葉が、展示物に印刷されていました。だからメジロ牧場は、長距離にこだわった。豊吉は84年に死去。その後、メジロマックイーンは91年に勝って父子3代制覇を達成しました。
印象的なエピソードを数多く知ることができます。有珠山の噴火で被災した際、広大な牧草地が灰に覆われました。豊吉は農家の助けを借り、トラクターを総動員。10日以内に、50ヘクタールの土地を掘り起こし、新しい牧草の種を植え、数カ月で元の状態に戻したそうです。情熱、行動力、何よりも人間力の塊のような人だったことが、容易に想像できます。
メジロマックイーンの蹄鉄、繁殖登録証明書なども見ることができました。じっくり見れば1時間ほど、さまざまな思い、感情にひたることのできる場所になっています。
7月21日(3階特設会場)まで開催しています。函館は競馬、美食、温泉、夜景も楽しめる。朝市から五稜郭まである。避暑には最適、夏の旅行にうってつけでは ? 。家族で来て、競馬場を楽しみ、夜は温泉めぐり、海と山に囲まれた美しい街を堪能できます。競馬場には子どもが遊べるスポットもいっぱい。ぜひお越しください。楽しい旅になることうけあい ! 1週間も滞在した僕が言うんだから間違いない(笑い)。今度はプライベートで来ようっと。(文中敬称略)

天皇賞の優勝レイ

天皇賞の優勝御紋付盾

【網孝広】

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