競馬コラム「極ウマ日記」 | 極ウマ・プレミアム

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2019年9月2日の記事

[2019年9月2日17時30分更新]

牧場見学中@日高

お久しぶりです。松田です。

最近、会社の公認アカウントでツイッターばっかりやっていたので、日記をサボって更新していませんでした。すみません。

 

先週で北海道開催が終わり、競馬は今週から秋シーズンに入ります。ですが、まだまだ僕の夏は終わりません。今も北海道に滞在しています。今日は毎年、JRAの厚意で行われるマスコミ向けの牧場見学ツアーに参加しています。

 

初日は日高地方へ。右を見れば海、左を見れば牧場地帯という、自然を感じられる最高のロケーションです。牧場が密集する馬産地には普段なかなか来られるわけではないので、日高に来てめっちゃテンションが上がっています。

てなわけで飛野牧場にお邪魔しました。

ダービー馬ロジャーバローズを生産した飛野牧場

ダービー馬ロジャーバローズの生まれ故郷です。

写真ではわかりにくいけど、厩舎の屋根には風見鶏ならぬ、〝風見馬〟が放牧中の馬たちを見守っています。

青と赤を基調にした建物は海外の牧場を思わせるおしゃれさ。厩舎内にはシャンデリアも飾られていました。牧場入り口の門をくぐれば手入れの行き届いた大きな松の木も。「牧場ですから、木にも手がかかっているということは、馬にはそれ以上に手がかかっているということですよ」と飛野正昭代表。和洋折衷な感じが非常におしゃれです。

飛野牧場は03年帝王賞優勝馬ネームヴァリューの出身地であることも有名ですが、飛野代表の馬に懸ける思いが超すごい。高校時代から海外の文献を読みあさり、強くて速い馬づくりに対する知見を広めてきました。社台グループの創始者である故・吉田善哉氏に心酔し、何度も一緒に海外へ渡ったそうです。「人と同じことをやるのは嫌。全て人より何でもやった」と、日高地方では初めて夜間放牧を取り入れるなど、革新的な試みを行ってきました。

若い頃から海外のセリカタログに記されている繁殖牝馬の血統を穴があくほど分析し、できる限りの投資を重ねて約50年。「20億円は使ったんじゃないかな」。ようやく出会ったのがロジャーバローズの母リトルブックです。同馬の半姉はG1・7勝馬ジェンティルドンナの母ドナブリーニ。牧場史上最高額の金額を投じて競り落とし、イギリスから日本に輸入されました。

限りなくジェンティルドンナに似た配合を求めてディープインパクトと交配され、期待通りの結果を出したのがロジャーバローズです。残念ながら故障引退で凱旋門賞挑戦はかないませんでしたが、レコード勝ちしたダービーのインパクトは衝撃的でした。飛野代表は「よく牧場に会いに行くんだけど、まだ馬が覚えてくれている。令和初のダービーをキングカメハメハ、ディープインパクト、ドゥラメンテよりも速い時計で勝ったんだから。いい種牡馬になると期待しているんだ」と目を輝かせます。

 

今年はロジャーバローズの全妹(父ディープインパクト)が2月19日に誕生しました。

ダービー馬の全妹、リトルブックの19

歩き姿は柔らかく、セレクトセールに出ていれば〝億超え〟はしていたと思われる品の良さもあります。

飛野牧場の営業部長〝テン〟

馬以外にもこんなにかわいい営業部長も。牧場に熊が現れたときは勇敢にも吠えて何十倍も大きい相手に立ち回ったそうです。

日本ダービーの優勝レイ

 

厩舎の中にはシャンデリア。おしゃれ

 

ロジャーバローズのダービー優勝記念帽子

 

次は三嶋牧場へ。

こちらは今年のダービー2着馬ダノンキングリー、今春の米3冠競走に参戦したマスターフェンサーなどを生産した日高の老舗牧場です。今年は他にもメイショウテンゲンが弥生賞を、ミッキーチャームが阪神牝馬SとクイーンSを勝つなど、生産馬が大活躍。遠ーーくに鹿が見えたり、開放感がある牧場でした。

メイショウベルーガの19(父ハーツクライ)

ダービー2着馬ダノンキングリーの半弟、マイグッドネスの19(父キングカメハメハ)

放牧中の馬たち

青い空、緑の芝

 

 

【松田 直樹】

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